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- 2023.12.11
- フェリシア子育てひろば【第13回 ぽかぽかの会 12/22 開催のお知らせ】
- 2023.11.10
- 令和6年度入園募集人数のお知らせ
子どもたちにとってフェリシア保育園は、無条件で受け入れられ、心よき人々に支えられ、「私は何者であるか」を探求し、「私を花開かせる」長い旅立ちの第一歩であります。
「フェリシア」は、ブルーデイジーの別名で、「幸福」「恵まれている」を花言葉としています。語源は「felix(恵まれている)」、花数が多いことや小さな宝石をちりばめたように見える花姿から名づけられたといわれています。
人は自分で自分の物語を描きながら生きていきます。その物語には、様々な登場人物が必要です。私が私として認識できるのは、他者の存在であり、自分を鏡のように映し出してくれるからです。そのために、私とは異なる物語を生きている人たちと共に生きていかねばなりません。
また一人一人の子どもが物語として歩むには、「私は願いを持つ者であり、私を表現している者」として尊重されなければなりません。しかし複雑化した社会にあって、多くの場合は集団に飲み込まれ、私を発揮する間もなく他者たちの物語に組み込まれてしまいます。そして私は見失われます。ゆえに私が何者であるかを常に表現することが許される場で育たなければなりません。私が私として生きられる場でなければ育つことはできないのです。生きて感じたままを生き生きと表現し、すべてを受け止め理解しようとしてくれる人がいるところでなければなりません。
そして表現は、他者との学び合いにも不可欠です。私を表現しながら他者の表現も受け入れて互いに学び合う場、子どもも大人も互いに尊重し合い学び合う場、それがこの保育園です。人の発達は、自分一人ではかないません、他者との関係あるいは物との関係の中で行われます。私らしさを互いに提供すること、互いに応答し合うこと、そこに学びが発生します。そのためにも表現することがいかにすべての人々にとって重要なことであるか、改めて認識されなければなりません。
人は常に生きるために精一杯外界に働きかけています。そしてその外界からの情報に対し、五感を駆使して知覚し、想像し、思考し、言葉を与えられ、知識を構成し、身体の自由を得、何ものかを創造します。そして私という発達の主体者は環境に順応するだけでなく、環境をつくりかえて生きていきます。その営みにもまた貴重な学びが存在します。特に乳幼児期は、理想的ともいえる慈しみの空間でなければなりません。そこでの生活経験がその人の基礎となる多くの学びに直接関係するからです。
人を信じ自分を信じることができ、世の中と共に助け合いながら生きる。その大切な第一歩をフェリシアでともに生きていただきたいと思います。
園名
「フェリシア」
について